Kindle本、最大50%還元セール

AmazonKindle本のポイント還元セールを行なっているようです。文藝春秋が50%、講談社が40%(一部50%)、その他は20%、30%、50%の還元率で販売しています。還元率が一律でない出版社もあり書籍を個別にチェックしないと分からないケースもあるようです。司馬遼太郎文藝春秋の全作と講談社の合本が50%還元になっています。
これを機に読んでみるのもいいかも知れませんね。
なお、セール期間は3/27(日)23:59までと短いので、気づいたら終わってたなんてことにならないようご注意を。

< 50%還元 > < 40%還元 >

危機を覆す情報分析 知の実戦講義「インテリジェンスとは何か」 - 佐藤優

 伝統への回帰を称した新自由主義政策
 鎌倉さんの考え方で面白いのは、資本主義が自立しているかどうかの論争のポイントとして、失業者の生存はどこから担保されているかが取り上げられていることです。賃金とは三つの要素から成り立っています。一ヵ月の賃金なら一番目は食料、家を借りること、服を買うこと、ちょっとしたレジャーをすること、翌月働くエネルギーを蓄えるための費用です。二番目は、家族を養い子どもをつくり、労働者階級を再生産するために必要な経費。三番目は、技術革新に対応する学習のための費用。朝日カルチャーセンターに来られる方の中にも、自らのキャリアアップという目的の方がいます。その方たちは、三番目の要素に自分の賃金の一部を使っているわけです。
 資本主義がきちんと回っているときは、この三つの要素に分配されます。しかし、そうではないときは、二番目、三番目は切り詰められるだけ切り詰めてしまいます。一ヵ月の労働のエネルギーを蓄えるためだけで、ぎりぎりのところになってしまう。
 景気循環において失業者が出てきたら、失業者は誰が食わせるのか。失業者が全員飢え死にしてしまったら、資本主義は成立しなくなります。資本主義社会が継続するためには、国家があり、社会福祉を行うことだ。こうした考え方を取る人が結構多い。宇野派でも多いのですが、鎌倉さんはそれを批判します。

 〈失業者の生存をいかに維持しうるかという馬場氏の問題も、景気循環を通してとらえるほかない。労働力の再生産は、労働力商品の価値法則によって規制され、労働力商品の価値法則は、景気循環過程を通して規制されるのである。恐慌・不況期の失業や半失業における労働者の生存の維持については、一般的には好況期における貸金が生活費を上回って上昇し、ある程度貯蓄を形成すること、それが失業、半失業時の生活を支えるものとなるととらえることができる。労働者は「そう貯蓄しうる身分ではない」というのは、賃金を余りにも固定的に、つねに生活費ぎりぎりのものとしてとらえ、景気上昇期の賃金上昇をとらえない点で一面的である。労働者の個人的生活が、家族という共同生活によって支えられることを考慮すれば、ある家族成員の失業時の生活は、他の家族成員の所得によって支えられるとして理論的に何ら支障はない。〉(前掲書、二一一頁)

 正確な指摘です。マルクス経済学ですと、往々にして賃金は最低水準で人々は窮乏化していく、という議論になりやすい。そうではありません。景気循環の中の需要と供給で、生活費以上に賃金が上がることもあります。だから我々は、ある程度貯金ができる。しかし失業時、半失業時においては、貯金を使わざるを得ません。もう一つ重要な要素は、家族の再生産をしていく必要があります。家族というのは、経済合理性とは別のところにあります。だから家族はお互い助け合うわけです。
 安倍政権が進めている家族的価値の重視とはどういうことか。失業・半失業などに陥った場合、あるいは年金を減らされた場合、その負担を家族に押し込んでいくという経済合理性から政策を出しています。伝統に回帰すると言いながら、実は本質においては、新自由主義政策です。新自由主義政策が伝統への回帰という衣をまとって出ているだけだと、私は見ています。

目次
まえがき
第一講 〈情報〉とは何か
インテリジェンスは常に物語として出てくる/インテリジェンスは、基本的にアートである/知っていることと知らないことを分ける意味/物語が欲しいから陰謀論に飛びつく/スノーデン事件は香港CIAステーションのミスだった/重要なのは基礎知識/アサド政権には綺麗に消えて貰わなければならない/「一人殺すと二〇〇〇人殺される」という“ルール”/シリア問題とつながるチェチェン問題/暗殺ほど人道的な政治変革はない?/ウーサマ・ビン・ラーディンの論理/ロシアNo.2はチェチェン人だった/ブルブリスの訓話/「いい情報だね」で終わってしまった特ダネ/チェチェン連邦維持派は、ロシアと殺し合いをした連中だ/インテリジェンスブリーフ/インテリジェンスは運も実力の内
第二講 スパイとは何か
話を書き取ることで覚える/インテリジェンス概念は変遷しつつある/国家機能が各国で強まっている/国によってだいぶ異なるウィキペディア/ウィキのレベルが高い国は、義務教育の教科書レベルが高い/NHKと民放は全く別の世界である/『007』の世界は、極一部/リエゾンは絶対に嘘をつかないという「鉄則」/インテリジェンスの目的は戦争に勝つことではなく、負けないこと/『小説日米戦争』/小説はOSINTだけで作り上げられた/ポジティブカウンターインテリジエンス/日本語バリアという補助線で、生き残れる職業が見える/戦後編があった『のらくろ』/謀略とは、実力以上の力を持っていると誤認させること/メタの立場を見出せずに煮詰まると戦争になる/サイバーテロに一番強いのは北側鮮/外層的な国家論は、実際の資本主義とは合致しない/搾取とは、中立的なものである。我々はプチブルジョアの論理を持っている/伝統への回帰を称した新自由主義政策/資本主義には無理がある。だからイデオロギーが必要になる/人倫と社会保障政策の違い/中国の国家安全部と協力体制を構築しようとした過去
第三講 勉強とは何か
教養が身に付いている人は、勉強法が身に付いている/キンドルは二冊目を入れればいい/カトリックとプロテスタソトが一緒につくった聖書がある/国際基準の中等教育修了は各教科のⅡまで/試験対策はそれほど難しくない/外国語は語彙と文法。ただし一定の時間がかかる/放送大学の使い方/「人間は限界がわからないものに対して恐れを覚える」/受験サプリは使える/大人の勉強法に受験世界のものは意外と使える/論理力をもって勉強させる勉強本/いかにして机に向かわせるかという説教本/ロシア語の達人の先輩からのアドバイス/カネを払うということは重要である/フィリピンは語学学佼のレベルが高い/ロシアの歴史教育のレベル/基礎教育、中等教育レベルが国家の基礎体力を決める/イギリス進学校の歴史教科書/日本の受験型とは異なるアプローチの人材育成
第四講 教養とは何か
カレル・チャペック山椒魚戦争』/普遍的なものへの関心がない山椒魚/自分がどのような場にいるかという知識、それが前提だ/新聞読みのうまい人から技法を盗む/教養にいたる、穴埋め作業/数学に関する自分の欠損をしっかりと見てほしい/よろしくない自己啓発本や勉強本/プライドを一回括弧の中に入れる、秘密のノート/二つ、アンカーとしての古典をつくる/身に付けないといけないのは、歴史の知識/『世界大百科事典』は日本の現在を知るベースだ/ウィキペディアは百科事典の代わりにならない/最低限の英単語は六〇〇〇語ほど/実用文法はオックスフォード大学出版局が買い/予備校の英語は馬鹿にするべきではない/ニュースになっていることがニュースな事件/ファシズムは非国民の思想を持ってくる/山本七平に見る独学の危険性/神学とあまり関係のないキリスト教論/山本七平は優れた編集者だった/教養に欠けた講論は一代限りにしかならない
あとがき
主要参考文献一覧

本書で紹介されている資料等
第一講 <情報>とは何か 第二講 スパイとは何か 第三講 勉強とは何か 第四講 教養とは何か あとがき 主要参考文献一覧
【第一講】 【第二講】 【第三講】 【第四講】

人気ドキュメンタリー番組が本の売れ行きを左右する

How a Popular Documentary Can Influence Book Sales | GalleyCat」の翻訳記事。

Netflix の人気ドキュメンタリー・シリーズ Making a Murder(邦題:殺人者への道)がきっかけとなり、Steven Avery を容疑者とするウィスコンシンの奇怪な殺人事件に、新たな注目が集まっている。

再び事件にスポットライトがあたることは、Avery にとっては追い風かもしれないが、ウィスコンシンの検察官マイケル・グリーズバック(Michael Griesbach)が過去に書いた著書 The Innocent Killer: A True Story of a Wrongful Conviction and its Astonishing Aftermath (無実の殺人犯:不当なる有罪判決と仰天の結末)には、激しい逆風となってしまっているようだ。

著書の主張する内容はこうだ。Avery は、自身が刑務所に18年間閉じ込められる原因となった犯罪では無実であったが、Teresa Halbach 殺害については実は有罪である(つまり、ドキュメンタリー映像制作者の主張には反する内容だ)。問題のドキュメンタリー番組が放送されてからというもの、2014年刊行の本書には、1つ星をつけた Amazon レビューが大量に寄せられている。

グリーズバックは、殺到する低評価のレビューに対して Facebook コメントで不満を漏らしている。そこで明らかにしたのは、あの本は、出版後から18ヶ月の間は平均して4つ星の評価だったという事実だ。今や星の数は平均 2.5 である。「私は合衆国憲法補正第一条の言論の自由には全面的に賛成の立場だが、」とグリーズバックは書く「それでも、自ら洗脳された挙句、結論が気に食わん、という理由で他人の著書をめちゃくちゃにする行為は、法律用語を使えば、デタラメ(bullsh*t)だ。」

The Innocent Killer (English Edition)

The Innocent Killer (English Edition)

ベレ出版 人気の英語学習本 今だけ PRICE DOWN

英語学習本で有名なベレ出版が「人気の英語学習本 今だけ PRICE DOWN」と銘打って電子書籍のセール(2月29日(月)まで)をやっています。Kinoppyのサイト上だと対象の本は20冊(と謳いつつ何故か19冊)となっていますが、Amazonだと対象はそのうち12冊だけのようです。
これを機に英語の勉強を再開してみるのもいいかも知れませんね。

  1. 植田一三『発信型英語スーパーレベル英文法
  2. 植田一三 『発信型英語スーパー口語表現
  3. 大島さくら子『シーン別本当に使える実践ビジネス英会話
  4. 森沢洋介英語上達完全マップ:初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法
  5. 植田一三『英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング
  6. 上野理絵『これで話せる英会話の基本文型87
  7. 濱田伊織『洗練された会話のための英語表現集
  8. 平山篤『中学・高校6年分の英語を総復習する
  9. 長沢寿夫『中学3年分の英語とことんおさらいできる問題集
  10. 宮野晃『はじめての技術英語:基礎文法から学ぶ理工系の英語
  11. 原島一男『単語で通じる英会話
  12. 柴山かつの『場面別ビジネス英会話


以下、Kinoppy上でのみセール価格となっている書籍

  1. 清水建二『似ている英単語使い分けBOOK
  2. 清水建二『似ている英語表現使い分けBOOK
  3. 後藤徳夫『「イメージの型」の「組み合わせ」で英語の全体像がわかる
  4. 石津奈々『60日完成-入門-英会話-英文法まるごとドリル(CDなしバージョン)
  5. ディー・オー・エム・フロンティア, 味園真紀, ペラルタ葉子『場面別-会社で使う英会話(CDなしバージョン)
  6. 長井千枝子『アメリカで生活する英語表現集(CDなしバージョン)
  7. 長沢寿夫『とことんわかりやすく解説した高校3年分の英語

シャープと鴻海の舞台裏?

以下、深田萌絵facebookより引用

皆さんお祝いをありがとうございます。
未熟なまま38歳になりました。

数年前に起こった同級生との小さな掛け違い、、だったはずが、中国スパイ事件だったと知り、スパイ事件なんて誰にも話せないと落ち込んでたらイケメンが結婚前提に付き合ってくれて言ってきて感動したら産業スパイで、アラフォー女にこんな人参ぶら下げる中国共産党にムカついてスパイ事件を書き始め、紐解いていくと銀行事件にぶつかり、さらに踏み込むと日本のメガバンが鴻海シャープ買収の為に台湾銀行と提携していることを見つけ、そのことをヤフー記事に書いたらコラムが削除され、ヤフーを訴訟し、興味も無かったシャープ買収への興味が湧いて紐解くと更に深い闇に差し掛かり、鴻海がシャープ買収の暁には暴力団竹聯幇トップ張安楽を日本の政党顧問にすると豪語していることを発見し、そのことを非難するとホリエモンからサイコパスとdisられ、そのおかげでブログ7万ヒットし、張安楽が暴力団で沖縄暴力団とも繋がりがある事が半分公になりそうになったところ、藤井一良の父親の本名と写真を見つけて貼りつけたら、アメブロ抹殺され、公式サイトはddos集中砲火を浴び、2月9日は自分の人生が終わったかと思いましたが、2月10日に結成されたFacebookサイバー防衛部隊によって有り難いことにミラーサイトが産まれ、そのうち半分はまた削除され、Wikipedia攻防で戦ってくれた有志がサイバー攻撃に遭い、納品を前にしてエンジニアのPCが全滅して、取引先と一緒に警察にいくという日々を過ごしました。

https://facebook.com/story.php?story_fbid=1049452995105587&id=100001226892918

マイナス金利 - 徳勝礼子

5 円を犠牲にしてもドルが欲しいと円金利はマイナスに
 
円負債のある日本企業はドルを買うより借りる
 邦銀を筆頭とする本邦企業がドルを入手する場合、ドルを買うか、借りるかのいずれかの方法がある。それほど差がないように見えるかもしれないが、この二択の経済的意味合いは全く異なる。
 まずドルを買ったとして、邦銀はそのドルで国際ビジネスを行う。具体的には融資などの形で資産を買うことになる。一方で、邦銀はバランス・シートの負債側に円預金を持っている。資本も円建てだ。ドルを(円で)買ってしまうと、バランス・シートの資産と負債の通貨が異なり、為替リスクをまるまるとってしまう。為替は年間10%以上簡単に動くため、そのようなリスクをとることはできない。たとえ仮に長期的なドル高見通しがあったとしても、それはあくまで見通しであり、実現するとは限らないし、短期的に逆方向に相場が動くことも十分にあり得る。これに対しドルを借りたとすると、ドルの負債を持つことになる。借りたドルでドル資産を買うことによって、為替リスクは損益に対する分だけに限定される。
 邦銀は円預金を取らないわけにはいかない。したがって、為替リスクの回避という観点から、ドル資産に投資するためにはドルを買うのではなく、借りなければならない。
 
ドルを借りるために円を貸す
 ではドルをどうやって借りてくるか。ドル圏に現地法人や支店があればそのドル預金を使うこともある程度は可能だ。しかし、それだけでは足りない。ドル調達のために活用されている手法は大量にある円を貸してドルを借りてくる、「貸し合い」である。何もなくてドルを借りるよりも、貸し合いの方がお互いに少ないリスクで取引ができる。
 貸し合いの場合、後で返済し合うこともしなければならないので、為替市場でバイセル(Buy-sell)と呼ばれる取引を行う。ドルを調達したい邦銀は、まず「スポット」と呼ばれる現時点でドルを買い円を売る。同時に、「フォワード」と呼ばれる将来時点で元本を金利込みで返済し合う約束をする。
 この時、大量に円はあるがドルがなかなか手に入らなければ、円を貸す時の金利をうんと低くしてもいいからドルを借りたいと考える。この場合、「貸し合い」とはいえ、円は貸しているというよりも、経済的には担保として差し入れるような位置づけになってしまうわけだ。
 したがって、このような取引における円金利は、円市場内で取引されている水準よりも相当低いものになりやすい。要するに円金利を値引きするわけである。
 逆にいうと、円を貸してドルを借りる時にドルの借り料が割高になっていることから、「ドル調達プレミアム」が付いているとも表現できる。「ドル調達プレミアム」はこの値引き幅(円を単独で借りる時の円金利と、貸し合う時の金利の差)を指している。
 大量に円がある状況は、2013年の日銀の異次元緩和導入後「マネタリー・ベースを2年で2倍にする」という流動性拡大政策の下で加速的に進行した。一方で、 FRB はテーパリングと呼ばれる量的緩和を縮小する政策に転じた。この流動性供給の変化の差は、ドル調達プレミアムが急拡大することにつながった。それ以前の2010〜12年においては FRB も相当な量的緩和を行っていたため、ドルの流動性の供給も増加しており、相対的な意味でのドル不足は現在よりも軽度なものであった。
 ドル調達プレミアムが発生している中で、円を貸してドルを借りる「貸し合い」をすると、実際に邦銀がどれだけの金利で円を貸し、ドルを借りることになるかをみてみよう。

 異次元緩和が始まった2013年4月、Libor(ライボ)と呼ばれる代表的な銀行間金利での円金利は 0.15% 程度で、一方、ドル調達プレミアムは3か月満期で 0.1% 程度だった。円を貸す邦銀が受け取る円金利は 0.15% − 0.1% = 0.05% となる。
 ドル調達プレミアムは2014年6月ごろからじわじわと拡大し、9月には 0.3% になった。Liborの方は淡々と低下を続けて、そのころ 0.1% になっていた。貸し合いの円金利は 0.1% − 0.3% = マイナス 0.2% ということになる。邦銀が「貸した円資金についてマイナス 0.2% の金利を受け取る」ということは、すなわち、「貸した円資金についてプラス 0.2% の金利を支払う」ということだ。海外投資家の立場からいえば「借りた円資金についてプラス 0.2% の金利を受け取る」ことになる。お金を借りているのに、金利をもらっている状態である。
 この時、円の金利は単独ではマイナスになっていない。しかし、ドル資金と貸し合うという取引をすることで、円の金利が実質的にマイナスになってくるのである(図表1-8)。
 実はこの取引関係は、先ほどのレポ取引やレンタル料と借金の逆転例に通じるものがある。国債の借り料やレンタル料の方が金利よりも高くなるようなスペシャルな銘柄の国債や着物があった場合、ネットの金利はマイナスになる。同じように、円に対してドルはスペシャルなのである。


徳勝礼子(とくかつ れいこ)
BNPパリバ証券債券調査部レラティブ・バリュー・アナリスト
1986年東京大学経済学部卒、1991年米シカゴ大学MBA(統計)。英モルガン・グレンフェル(現ドイツ証券)をはじめとしてソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)、ドイツ証券などに勤務し、マーケット業務にリサーチ側から従事。途中2005〜07年はバークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック)においてポートフォリオ・マネージャーも務めた。2014年から現職。CFA協会認定証券アナリスト

マイナス金利

マイナス金利

目次

マイナス金利からの
警告


なぜ世界的に
マイナス金利
発生しているのか
1 強制的にマイナス金利を導入した欧州の中央銀行
2 付利が政策金利の主役になった
[COLUMN1] 裁定とは
3 モノもお金も欲しい人が少なければ“値段”が下がる
4 日本の信用リスクはドルを借りる時に試される
5 円を犠牲にしてもドルが欲しいと円金利はマイナスに
6 マイナス金利がマイナス金利を呼ぶメカニズム----国債コモディティ化
7 お金の値段を下げる異次元の金融と財政緩和



マイナス金利
序盤戦である
金利低下
1 マイナス金利はファンダメンタルかテクニカルか?
2 経済成長があるから金利がある
3 成長とインフレがどちらも趨勢的に低下
4 成長にこだわる社会のしくみ
5 低金利は低成長を招く
6 財政のつじつま合わせとしての低金利



マイナス金利の世界へ
ようこそ
1 そもそもマイナス金利はあリ得ない?
2 お金が価値の保存手段でなくなる?
3 お金を借りてフリー・ランチを得られるか?
4 増える現在価値?
5 借りるも投資、貸すも投資



密かに進む
金融・経済の浸蝕
1 よみがえる市場メカニズム
  白川前総裁のこだわりは歪曲された形でカムバック
2 国債暴落シナリオはなぜ実現しないのか?
3 海外投資家はマイナス金利でも利ザヤを確保している



ジャパン・プレミアム
映す日本経済
1 ジャパン・プレミアムとは
2 為替フォワードとクロス・カレンシー・ベイシス
[COLUMN2] 為替フォワード・トリビア
3 ジャパン・プレミアム事始め
4 日本の格下げ時のジャパン・プレミアム
5 サブ・プライム危機とユーロ危機時のジャパン・プレミアム
[COLUMN3] ドルはどこへ行った?――米国MMFの最新事情
6 円キャリー・トレードの盛衰とジャパン・プレミアム
[COLUMN4] 円キャリー・トレード、具体的にはどうやるの?
7 金融緩和がジャパン・プレミアムの根源に


マイナス金利
マイナス成長の循環は
避けられるか?
1 低成長を受け入れなければマイナス成長が加速する
2 ゼロ成長を受け入れて幸せになるには?

あとがき

Kindle本セール - 文春文庫合本

文藝春秋社が電子書籍のセールを実施していますね。文春文庫の合本が一部50%OFFとなっています。ただ司馬遼太郎だけは全ての合本がセール対象です。おそらく没後20年という主旨なのでしょう。このセールもちろんAmazonでも行われています。これを機に読んでみるのもいいかも知れませんね。