書籍
●「放射線=怖い」を疑い出したきっかけ渡部 中村先生は「放射線が怖くない」なんて発言すると、抗議とかがきて大変じゃないですか。中村 そうですね。ネットではかなり叩かれていましたね。私は関西ローカルのテレビで発言したので、直接の被害はありません…
日本の数千倍の土壌汚染 表の右側の「土壌汚染対策法の基準値」は〇二年に公布された日本の土壌汚染の基準値だが、この数字と長江河口の「検査数値」を比較していただきたい。水銀は二百四十四倍、鉛は三千五百倍、ヒ素は一千四百九十五倍、カドミウムでも四…
本編を書き終えて、二〇一三年三月、私はエルサレム支局に赴任した。その業務の中で、ジャーナリズムが存在しないに等しい社会ではどんな問題が起きうるのか、それが人々の日常生活にどんな影響を与えるのかを、期せずして目の当たりにすることになった。 エ…
プロローグ わたしは影だ。 憂いの街を通って、わたしは逃れる。 永劫の呵責をくぐって、わたしは飛翔する。 アルノ川の岸沿いに息を切らして走り……左に曲がってカステラーニ通りを北へ進み、ウフィツィ美術館の陰に身を隠す。 なおも追っ手は近づいてくる。…
「痩せたいなら、ダイエット・ソーダを飲みなさい」。 こうしたアドバイスが本当に正しいのか、アメリカでは疑問視されています。 なぜなら、多くの研究を通じて、ダイエット・ソーダに含まれているアスパルテームやスクラロースなどの人工甘味料が、肥満や…
1.「こうなるといいのに」を実現する働き方【仕事・ビジネス】 『新装版 こんな僕でも社長になれた』(家入一真) 『カレチ』(池田邦彦)⇒ 試し読み『カレチ(1) (モーニング KC)』『カレチ(2) (モーニング KC)』『カレチ(3) (モーニング KC)』『カレチ(4)…
1 iPhone Introduction Google Mobile App Evernote Dropbox GoodReader 2 iPhone Reading Twitter ニュース VOA ([twitter:@VOA_News]) The Japan Times ([twitter:@japantimes]) CNN ([twitter:@CNN]) New York Times ([twitter:@nytimes])[twitter:@tonyr…
村上春樹が新しい短編小説を発表する。9月10日発売の翻訳短篇集『恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES』の中の一作品として、自身の作「恋するザムザ」が所収されるのだ。タイトルから連想される通り、新作はチェコ出身作家フランツ・カフカの「変身」を下…
3 「悪霊」(ドストエフスキー) もしも世界が一編の美しい文章なら 文脈を見なければ、意味はわからない。 たとえば「バラ」。 この言葉の意味は、それが置かれている文脈による。 「バラ」とは、花の名だろうか。 美しいヒロインのことかもしれない。 あ…
第1章 自由をめぐる論争 『道徳および立法の諸原理序説』ベンサム『世界の名著 (49)ベンサム/J.S.ミル (中公バックス)』(抄訳)『「功利主義の原理について」ほか 『立法と道徳の原理序説』より (『立法と道徳の原理序説』(1823年版)全訳集, 第1巻)』(…
宗教学者 Reza Aslan(レザー・アスラン)博士の新刊 Zealot: The Life and Times of Jesus of Nazareth が Amazon.com の売り上げトップに踊り出た。 Fox News で放送された著者インタビューが物議を醸して売上に火がついたようだ。 Reza Aslan 氏はイスラ…
うつ病がセロトニンの減少に関係するのではないかという仮説を立てたのは、ジョゼフ・シルドクラウトという人だ。セロトニンやドーパミンが精神病に関係するのではないかという仮説を、モノアミン仮説という。 しかし提唱したこの仮説はすでに否定されている…
私は「着色料」「甘味料」「保存料」「乳化剤」という表示がある製品はまず購入しません。 現行の制度では、たとえば、乳化剤の中に「グリセリン脂肪酸エステル」「ショ糖脂肪酸エステル」「ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル」「プロピレングリコー…
「私は神学論議をするためにここにいるのではない! 戦争の話をしているのだ」 ライリー先生が言った。 私は応えた。 「いや、神の話なのです。徹頭徹尾、神の話なのです。人は神を必要とする。人は神を利用する。でなければ人など大量に殺せない。私の神は…
第1章 Persistence 粘り腰 街角に四人の男が立っている。アメリカ人、ロシア人、中国人、そしてイスラエル人。ひとりの記者がやって来て、この四人に聞いた。「すみません……肉の不足についてご意見を」。アメリカ人が答える、「不足って何ですか」。ロシア…
一、 荒木公平の人生は――人生というのがおおげさであるならば会社人生は――、辞書に捧げられてきたと言っても過言ではない。 荒木は幼いころから、言葉に興味があった。 たとえば、犬。そこにいるのに、いぬ。はは、おかしい。いまだったら女性社員から、「荒…
期待どおりの行動をしてもらえる効果的な叱り方 CAは、叱られることが仕事のひとつと言えるかもしれません。 ありがたいことに、航空会社のサービスに対してまだ期待してくださるお客様も多く、それを裏切ってしまったときのお叱りは相当なものです。 毎回…
第1章――逮捕 雨上がり(二〇〇二年十一月十三日) 気がつくと夜中の二時になっていた。 安ワインは二本目が空だ。アメリカに来てからというもの、ワインが安いので量が増えてしまった。飲みはじめたときにはまだ大雨だったけど、いつの間にかやんで月が出て…
だれだって、後からだったら、何だって言える。革新というのは簡単そうに見えるものなんだ、後から見ればね。 マックスは少し考える時間をくれたが、また話を続けた。 「実際にあった話をしてあげよう。それを聞いたら、僕の言わんとしていることがわかると…
最近になってコルヌコピアンの議論に新たな命を吹き込んだのが、デンマークの政治学者ビョルン・ロンボルグだ。ロンボルグの本は、『ウォールストリート・ジャーナル』、『ニューヨーク・タイムズ』、『エコノミスト』、『ロサンゼルス・タイム』、『ボスト…
ルソーって誰のことだろう。わたしは知らなかったのです。けれど祝宴があってみんながそれに行ってわたしたちも招ばれてるとあれば、ルソーが誰だってそんなこと構ったことはありません。ガートルード・スタイン「アリス・B・トクラスの自伝」 第一章 パン…
1 犬に甘いニュートン Just as the destruction by fire of his papers was complete, Newton opened the chamber door, and perceived that the labours of twenty years were reduced to a heap of ashes. There stood little Diamond, the author of all …
『英語教育 2012年 04月号 [雑誌]』の連載「アングロ・サクソン文明落穂集」で、渡部昇一氏が紹介していたレトリックの本。18種類のレトリックが実例(リンカーン、チャーチル、ディケンズ、メルヴィル、エドマンド・バーク、トマス・ペインなど)とともに説…
暗記中心型の日本の教育に嫌気がさし、高2で学校を中退するや、渡米してボーディングスクールに入学、その後リベラルアーツ・カレッジ、ハーバード・ビジネススクールへと進学し、最終的に米国で就職した女性によるアメリカ教育体験記。書名の「白熱教室」は…
1 美術史とはなにか 大学での初回講義で「美術史とは何だと思うか」と学生に尋ねたことがあるのですが、ある芸術作品があるとして、それは「なんというタイトル」の作品で「誰が」「何年に」つくったかを覚えるものかなあ、という反応がたいてい返ってきま…