日本人はなぜ環境問題にだまされるのか

武田氏によれば、二酸化炭素(CO2)は地球温暖化の原因ではない。なぜなら「毛布図」自体がそもそも誤っているからだ。「毛布図」とは、二酸化炭素(CO2)の増加が地球温暖化の一因だと主張するためのモデルである。地球にあたかも「毛布」を掛けるがごとく、上空に温室効果ガスの層があって、そこから熱が跳ね返ってくるというイメージだ。
下図が「毛布図」。これこそが誤謬の根源である。

その証拠は以下の通り。
1.「ガスの重さ」

物質 分子量 空気中の体積比(%) 空気中の重量比(%)
窒素 28 78.084 75.510
酸素 32 20.946 23.010

・これらの事実から空気の分子量はおおよそ「29」と推定できる。

物質 分子量 空気中の比率(%)
水(水蒸気) 18 1

・水は軽いため、すぐに上昇して雲になる。

物質 分子量 空気中の比率(%)
二酸化炭素 44 0.04

二酸化炭素はかなり重いガスなので、地上で発生しても簡単には上空へは上昇しない。
・地表近くでは、激しく大気が動いているため、CO2もほかのガスと混ざる。

日本人はなぜ環境問題にだまされるのか (PHP新書)

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