悲しみ癒えぬ?

Yahoo!のトップ記事が気になった。
記事の見出しにある「悲しみ癒えぬ」に隠された意味は、「本来であれば悲しみが癒えるはずなのに、実際は癒えない」である。
果たして、死刑が執行されたら被害者の遺族の悲しみは癒えるはずなのだろうか?
この「悲しみが癒えることはない」というコメントは、インタビュアーの質問を受けてのものなのか遺族から自発的になされたものなのか不明だが、発言の内容がおかしいことに誰も気づかないのだろうか。

「悲しみ癒えぬ」執行の日、被害者遺族は…

 マンションに押し入って姉妹を刺殺した事件など、三つの凶悪事件の死刑囚の刑が28日、執行された。遺族は「悲しみが癒えることはない」などと語った。


 大阪市浪速区のマンションで山地悠紀夫(ゆきお)死刑囚(25)に殺害された上原明日香さん(当時27歳)と妹の千妃路(ちひろ)さん(同19歳)の父親の和男さん(60)は「肩の荷が下りた。事件からこの3年半は、長かった」と振り返った。和男さんによると、妻が仏壇に供えてある姉妹の遺骨に手を合わせて、死刑執行を報告。和男さんは昨年、脳梗塞(こうそく)を患い、「自分が死ぬのが先か、山地死刑囚の執行が先か、そればかり考えていた」と話した。


 一方、自殺サイトで知り合った前上(まえうえ)博死刑囚(40)に殺害された神戸市の男子中学生(当時14歳)の父親(42)は「毎日、息子の写真に語りかけながら、この日を待ってきた」とし、「息子は殺害される前、何時間も怖くて苦しい思いをした。最後に目の前で謝罪の言葉を聞きたかった」と語った。


--7月28日15時44分配信 読売新聞