ドビュッシーを好きになれない理由

NHK『クラシックミステリー名曲探偵アマデウス --- ドビュッシー前奏曲集〜皿の上のミステリー』を見た。

小生がドビュッシーの曲を好きになれない理由がなんとなく分かった。

例えば「夕べの大気に漂う音と香り(Les sons et les parfums tournent dans l'air du soir)」では、イ長調の中にシ♭を紛れ込ませたり、属七の和音(不協和音)を半音ずらしながら続けていくところなんかが、聴いていてすごくイライラするのだ。いくら「これは表現手法だ」と言われても聴いていられない。

辛うじて許せるのは、「沈める寺(La cathédrale engloutie)」で、まだ見えていない感じを表現するために3和音の一つの音を省くとか、あとは、70小節から始まる、低音にペダル操作を加えたりといった表現手法。