象牙海岸

イアン・ランキン(IAN RANKIN)の『獣と肉』を読んでいたら、またまたおかしな箇所に出くわした。

「もう一つ、名簿にある名前だが----その女性は象牙海岸から来たと書いてある」
 トレイナーは名簿を見た。「そう書いてあるようですね」
象牙海岸公用語は、フランス語だ。しかし、おれがホワイトマイアーにいるアフリカ人について、あんたにたずねたら、同じことを言った。アフリカ人は一人もここから社会へ出て行っていない、と」

(403頁)


いまどき「象牙海岸」なんて呼びますか?「コートジボワール」のことを。この延原って人、いったいお歳はいくつなんだろう?と思ってしまった。今や、学校教育の場で「象牙海岸」なんて教え方はしませんよ。想定読者を考慮して訳してもらいたいもんです。


獣と肉 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

獣と肉 (ハヤカワ・ノヴェルズ)