村上式シンプル仕事術―厳しい時代を生き抜く14の原理原則 - 村上憲郎
私は日立電子時代、QCサークル(品質管理活動チーム)に所属していたことがあります。(...)
そのQCサークルでは優先度・プライオリティの重要さについて、以下のような数学的理論を基にレクチャーを受けました。それは、「『一次遅れ』というカーブを描くグラフ『パレート図』を描いて、そこからプライオリティ(優先順位)を見つけ出す」というもの。(...)
(中略)
つまり、1インプットすると、仕事の63%ができるということです。同じように2インプットすると86%、3インプットすると95%できています。
(中略)
日本人は、このグラフでいうところの「5インプット」あたりで仕事をしています。つまり、多くのインプットをし過ぎて、仕事の効率がものすごく悪くなっているのです。
これがアメリカ人なら、3インプットでやめてしまう。2インプットでも86%の仕事ができているのですから、それ以上やっても効率は落ちる一方だと考えるんですね。
それを日本では無理やり99%までやろうとする。だから日本人がアメリカ人の2.5倍も働いているというのは、こういうことなのです。
付録 おすすめ書籍
会社のお金の流れ
キリスト教
- 『旧約聖書』
- 『新約聖書』
- 『誰もが聖書を読むために (新潮選書)』
西洋哲学
アメリカの歴史
理系諸君におすすめの「量子力学本」
- 『キーポイント行列と変換群 (理工系数学のキーポイント (8))』
- 『ニュートン力学と微分方程式の意味がわかる』
- 『量子力学を学ぶための解析力学入門 増補第2版 (KS物理専門書)』
- 『現代工学のための数ベクトルの空間からヒルベルト空間へ (応用数学ガイドシリーズ)』
- 『電子・通信・情報のための量子力学 (電子・通信・情報の基礎コース)』
- 『量子力学が語る世界像―重なり合う複数の過去と未来 (ブルーバックス)』
- 『量子コンピュータの基礎数理』
- 『初歩からの数学 (放送大学教材)』
- 『量子力学の基礎』
- 作者: 村上憲郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/10/02
- メディア: 単行本
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目次
第1部 村上式・仕事における7つの原理仕事における7つの原理原則
大切なのは、全体像をつかむこと原理その1 会社のしくみを知る
会社はどうやって成り立っているのか
原理その2 財務・簿記の基本知識を身につける
仕事はお金が回ってこそ
財務3表から、自分の仕事の価値を知る
会社のお金の流れを学ぶためのおすすめ書籍
「しくみを知る」から始めよう原理その3 疑問はその日に解決する
門外漢が専門知識を知ったかぶる、「一知半解読書法」
1日に1疑問、10年で3650項目を解決できる!
何も解決しない「どうしましょう?」は禁句
プロを納得させるための、“でっち上げ”の技術原理その4 仕事の目的は顧客満足にある
企業は儲けなきゃダメではあるが……
原理その5 仕事にプライオリティ(優先度)をつける
顧客満足のためのプライオリティ
ファイリングを優先度の高い順に行う
日本人の仕事の仕方は燃費が悪すぎる原理その6 アイデアは頭で考えない
村上式・アイデア発想術
アイデアは「石」の集まりから生まれる原理その7 デール・カーネギーに学ぶ
マネジメントのバイブル『人を動かす』
私を救ったデール・カーネギー、そして先輩の言葉
第2部 グローバルに仕事を動かす4つの知識
グローバル時代に不可欠な4つの知識
日本にいても、私たちの仕事はグローバル化しつつある知識その1 キリスト教の基礎を理解する
仕事術の本なのに、なぜキリスト教の知識なのか
キリスト教は形而上学である
キリスト教における神とは? 神による創造とは?知識その2 仏教の基礎を理解する
なぜ、仏教の知識が必要か
仏教とは原始仏教のことである
10分でわかる、ざっくり原始仏教解説
原始仏教はキリスト教的形而上学を排除している
大事なのは違いを知ること知識その3 西洋哲学の基礎を理解する
哲学書がとてつもなく難解な理由
西洋哲学のベースはキリスト教にあり
西洋哲学とはプラトン以降の哲学である
「イデア論=二項対立」とキリスト教
原典を読まないほうが分かることもある知識その4 アメリカ史の基礎を理解する
アメリカはいつ誕生したのか
アメリカが生まれた地域・マサチューセッツにて
アメリカを知るには、アメリカの歴史を知れ
日本では教えない本当のアメリカ史(1) 憲法制定までのプロセス
日本では教えない本当のアメリカ史(2) フェデラリストという3人組
日本では教えない本当のアメリカ史(3) 南北戦争後の南部再建
日本人よ、もう少しアメリカを見直そう
第3部 仕事に活かす3つの経済学
ビジネスに活かす3つの経済学
経済学は科学である経済学その1 心優しき日本人の陥りがちな陥穽(経済学オンチ)
心優しき日本人は、経済学で考えない
結果平等を立てれば、みんなで貧乏に経済学その2 マンキューの経済学を学べ
ビジネスパーソンは、マンキューを読まなければダメ
経済学とは、人類を存続させるための学問である
世代間順送りの前に立ちはだかる壁
時事的な経済解説書は、学問的根拠が明確な本を選ぶ
時事的な経済解説書のベストセラーには気をつけろ経済学その3 フリードリヒ・ハイエクの自生的秩序がもたらすもの
ハイエクが語る自生的秩序とは
ハイエクいわく、「私欲が社会全体にプラスを及ぼす」
アメリカに拮抗する「日本の理念」を打ち立てろ
第4部 理系諸君へ
理系ビジネスパーソンたちへ
理系ビジネスパーソンは、これ以上勉強しなくてよし
理系と文系が同じ給料って、おかしくないか?
理系諸君、量子力学を学べ
量子力学で、日本人学生の理科離れを食い止める!?
理系諸君におすすめの「量子力学本」
人工知能と量子コンピュータは、私のライフワーク
おわりに
付録 おすすめ書籍
初歩からの物理学、物理の考え方