ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 - ダニエル・ピンク
本書で紹介された書籍及びウェブサイトを掲載しておく。
第1部 「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)」の時代
1.なぜ、「右脳タイプ」が成功を約束されるのか
- ベティ・エドワーズ『脳の右側で描け』(エルテ出版)--- 「描くというのは、実はそれほど難しいことではありません。問題は見ることなのです」
- ロバート・オーンスタイン『右脳は天才?それとも野獣?』(朝日新聞社)--- 「思考の展開やトラウマからの脱却、自閉症の治療、その他いろいろな場面で右脳がカギとなる役割を果たしていると多くの著名な人々が書いている。右脳が我々を救ってくれる。右脳こそが創造性、魂だけでなく、目新しい料理のアイデアまでもが存在する場所なのである」
- クリス・マクマナス『非対称の起源―偶然か、必然か(Right Hand, Left Hand)』(ブルーバックス)--- 「彼らの発する言葉は……正常ではありません。発話に音楽的なところ、つまり韻律がないのです。そのため、声の調子を上げ下げしたり、早口にしたり、ゆっくり話したり、大きな声や優しい声を使い分けたりして感情や強調を表すことができません。抑揚のない発話というのは、まるで電話の向こうで鳴っているコンピュータ制御の声のように聞こえるのです――」
- アイザイア・バーリン『ハリネズミと狐――『戦争と平和』の歴史哲学』(岩波文庫)--- 「一般的に左脳は情報の分析を行ない、右脳は統合を得意とする。右脳はバラバラの要素を集め、そこから物事の全体像を認識する能力に特に優れている」
2.これからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」
- 『http://CompleteCase.com/』--- 自称、「どこにも負けないナンバーワン離婚相談サービスセンター」
- 『http://Lawvantage.com/』--- 基本的な法令書式やその他の書類などの作成を格安で代行するサービス
- 『http://MyCounsel.com/』--- 同上
3.右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ
- ダニエル・ゴールマン『EQ こころの知能指数』(講談社プラスアルファ文庫)--- IQテスト(SAT同様、純粋に左脳主導思考の能力を測定するもの)の結果の善し悪しが仕事の成功に影響する度合いは、四〜一〇%だった。
第2部 この「六つの感性」があなたの道をひらく
1.「機能」だけでなく「デザイン」
まとめ
- コーヒー一杯でできる「問題解決」実践練習
- 『ステファン・サグマイスター』--- (1)多少なりとも不満を感じている家財道具を一つ選ぶ (2)本や雑誌は持たず、紙とペンを持ってカフェへ行く。そして、コーヒーを一杯飲む間、思いついた悪いデザインのものを改良する方法を考える。 (3)不満な家財道具に関して考えつくアイデアやスケッチをそのままメーカーに送る。(グラフィックデザイン監督のステファン・サグマイスターからの引用。)
- 「デザイン専門誌」に触れる
- 『Dwell』--- 最も評価の高い住宅雑誌の一つ。
- 『How』--- 主にグラフィックデザインに焦点を当てた雑誌。ビジエスに役立つアドバイスやおすすめの本の紹介が掲載されている。
- 『ID』--- その年のベストデザインを選ぶ「デザイン・レビュー」を毎年行っている。
- 『Metropolis』--- 特に建造物と資材をメインにすえた雑誌。
- 『Nest』--- いつも奇抜な幅広い内容で楽しませてくれる季刊誌。
- 『O Magazine』--- 人気司会者オプラ・ウィンフリーが出している雑誌。
- 『Print』--- グラフィックデザインに関する雑誌。全米のグラフィックデザインを集めた便覧『Regional Design Annual』が有名。
- 『Red Simple』--- この雑誌の論理は「日々の作業を明確にすることで、生活に本当の意味を与えてくれるものに焦点を絞れるようにする」こと。
- 世界的デザイナー「カリム」のように
- 『カリム・ラシッド』--- 世界で最も多才で、高い評価を得ているデザイナーのサイト。
- 「自分のオリジナル」のモノをつくる
- 「愛着があるモノ」を点検
- 『デザイン・コンティニュアム 』--- (1)それを見たり使ったりするとき、あなたは何を思うだろう? 昔の体験? それを使いこなすスキル? それを作った人? 人に話したい素敵な体験や思いが何かあるはずだ。(2)それは、あなたの五感にどのように働きかけるだろうか? 感覚に働きかけるいくつかの部分やデザインの特徴があることだろう。(3)それから受ける感覚の手がかりは、そのものに対する考えや感じ方とどのように結びついているのかを考えてみよう。あなたはその結びつき(情報や知識が感性に与える影響)に気づくだろうか?(デザイン・コンティニュアムの産業デザイン監督、ダン・ブフナーからの借用)
- 買い物をする際のチェックポイント
- 目に「保養」を
- 『クーパー・ヒューイット国立デザイン・ミュージアム』(ニューヨーク市) --- ミケランジェロからエバ・イゼエルまで、あらゆるものが所蔵されている。特に「ナショナル・デザイン・トリエンナーレ」の出品作を含む展示がよい。
- 『デザイン・エクスチェンジ』(トロント)--- この美術館の目的は二つある。一つは、カナダの最も優れたデザインを人々に知ってもらうこと。もう一つは、来館者に世界各地のさまざまなデザインについて学んでもらうこと。
- 『デザイン・ミュージアム』(ロンドン)--- 世界的に著名なデザイナーであるテレンス・コンラン卿の発案によって作られた美術館。二〇世紀から二一世紀のデザイン作品を交代で展示。ロンドン塔から近い。
- 『イームズ・ハウス』(ロサンゼルス)--- チャールズ・イームズとレイ・イームズ夫妻がケーススタディとして建て、実際に長年過ごした家。現在は二人の展示場所となっている。見学には事前予約が必要。年に一、二度一般公開され、館内ツアーが行われる。
- 『ハーバート・ルバリン・デザイン・タイポグラフィ研究所』(ニューヨーク市)--- ニューヨークのイースト・ビレッジにある。独創的なデザインの作品の保存に力を入れている。時折、一般公開されているが、所蔵品を見るためには予約を入れる必要がある。
- 『ニューヨーク近代美術館の建築デザイン部門』(ニューヨーク市)--- アメリカで初めてデザインや建築作品の展示スペースを設けた美術館の一つ。デザインの勉強をしてる人なら、必ず足を運ぶべき場所。
- 『ナショナル・ビルディング・ミュージアム』(ワシントンDC)--- ワシントンでも屈指の美術館。大会堂に入って五分間天井を眺めるだけでも、ここを訪れる価値がある。また、公共心に満ちた建築や都市デザインの優れた展示がある。
- 『ビクトリア&アルバート美術館』(ロンドン)--- 約二〇〇〇年の歴史の中から、際だったデザインのものを選んで展示している。たとえば、一〇世紀エジプトの壺から二〇世紀のイームズ作の収納庫まである。
- 『ヴィトラ・デザイン・ミュージアム』(ドイツ、ヴァイル・アム・ライン)--- フランク・ゲイリーがデザインした建物の中にあり、ヨーロッパの特に優れた産業デザインを常設展示している。
- 『ウィル・アイズナー広告デザイン・ミュージアム』(ウィスコンシン州ミルウォーキー市)--- ミルウォーキー・アート&デザイン美術館の一部門。展示の大半は印刷物のデザインだが、興味深い産業デザインもいくつかある。
2.「議論」よりは「物語」
- Mark Turner『The Literary Mind』--- 「語りによるイメージ作り、すなわち"物語"は、思考の根本的な道具である」
- ドン・ノーマン『人を賢くする道具』(新曜社)--- 「物語には、形式的な意思決定の方法では忘れられがちな要素を的確に拾い上げる巧みな力がある」
- ジョーゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』(人文書院)--- 「時と文化を超え、あらゆる神話には同じ基本的な要素が、変わらぬ一般的な手法で盛り込まれている」
- ロバート・マッキー『Story: Style, Structure, -Substance, and the Principles of Screenwriting』--- 「ビジネスマンには、物語に懐疑的な人が多い。だが、実際は、統計上の数字は真っ赤な嘘をでっち上げるために使われ、会計報告は虚飾まみれの嘘っぱちである場合が多い」
- "2Brothers"の"Big Tatto Red"(赤ワイン)
まとめ
- 「自分史」を語る
- 『物語ブース"Story Booth"』--- ニューヨークのグランド・セントラル駅にある奇妙な外観の四角い小屋。一〇ドルで一時間、そのブースを使用できる。
- 『ストーリー・コープス(自分史)』--- 自分で行うためのストーリー・キット(Story Kits)という製作用キットが提供されている。
- デジタル機器の活用法
- 『デジタル・ストーリー・センター』--- 講座や参考資料がたくさんある。
- 『Fray』--- ストーリーテリング関連コミュニティ。
- 『http://www.citystories.com/』--- 同上。
- 『I Used to Believe』--- 子どもの頃に信じていた物語を集めた魅力的なホームページ。
- 質のいい短編を読む
- 『One Story』--- 約三週間に一度、購読者には物語が一つ送られてくる。ポケットサイズの冊子。
- 物語の感性を磨く3冊の本
- ロバート・マッキー『Story: Style, Structure, --Substance, and the Principles of Screenwriting』--- 映画のストーリーの基本構造を説明したもので、登場人物にはどのように話させるかに始まり、二六種類の物語のジャンルについてまで書かれている。
- スコット・マクラウド『マンガ学―マンガによるマンガのためのマンガ理論』(美術出版社)--- マンガの効用について述べている。物語がどのように展開するか、絵と文字が組み合わさることでどのような効果をもたらすか、読者はどんなふうに意味を補いながら読んでいくのか、といった点について説明してある。
- ジョーゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』(人文書院)--- 作家の卵はもちろん、自己実現を望むすべての人にとって理解しておくべき「英雄の旅」という概念は、キャンベルの本によって紹介された。著者の別の側面も知りたい人には、一九八〇年代末に行なわれた、ビル・モイヤーとの対談をおすすめする。キャンベルの講義や著作を収録したものも、財団から出ている(詳細はhttp://www.jcf.org/works.php)
- 特に優れた「ストーリーテリング・フェスティバル」
- 『ナショナル・ストーリーテリング・フェスティバル』(テネシー州ジョーンズボロ,10月)--- アメリカで開催されるストーリーテリング・フェスティバルの草分け的存在。毎年一万人以上が訪れる。
- 『ユーコン・インターナショナル・ストーリーテリング・フェスティバル』(カナダ・ユーコン準州ホワイトホーズ,6月)--- すでに一〇年以上続いてるフェスティバル。ユーコン準州やグリーンランド、アイスランドなどの「極寒地」の語り手たちの物語が目玉。
- 『ベイエリア・ストーリーテリング・フェスティバル』(カリフォルニア州エル・ソブランテ,5月)--- 週末に屋外で開催される。アメリカ西部では最も優れたフェスティバルの一つ。
- 『オーストラリア・ナショナル・ストーリーテリング・コンテスト』(オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベーン,9月)--- オーストラリア・ストーリーテリング協会主催。国中から語り手だけでなく人形使いなども参加する。
- 『デジタル・ストーリーテリング・フェスティバル』(アリゾナ州セドナ,6月)--- コンピュータや他のデジタル機器を使い、人の心をつかんで離さない物語を生み出す話し手やエンターテイナーが数多く参加する。創始者は、故ダナ・アチェリー氏。
- 『ケープ・クリアアイランド・インターナショナル・ストーリーテリング・フェスティバル』(アイルランド共和国、ケープ・クリアアイランド,9月)--- アイルランド最南端の島で開催される。世界中からさまざまなジャンルの語り手が集まる。アイルランド語で語られるものもある。
- 『シェアリング・ファイヤー(ニューイングランド・ストーリーテリング・カンファレンス)』(マサチューセッツ州ケンブリッジ,9月)--- アメリカでは最も歴史の古い地方フェスティバルの一つ。アメリカ東部の優れた語り手たちが集う。
3.「個別」よりも「全体の調和」
- ミハイ・チクセントミハイ『Flow: The Psychology of Optimal Experience(流れ=最適経験の心理学)』
- ミハイ・チクセントミハイ『Creativity: Flow and the Psychology of Discovery and Invention(創造性=発見と発明の心理学)』
まとめ
- 「優れた交響曲」はいいぞ
- ベートーベン『交響曲第九番』--- ベートーベンの「歓喜の歌」はいつも喜びを与えてくれる。私はこの曲を聞くたびに新しい印象を受ける。
- モーツァルト『交響曲第三五番<ハフナー>』--- 最後の部分で、木管楽器がどのように導入されているかに注目してほしい。これによって、各パートの寄せ集めというレベルを超え、劇的な一つの楽曲として完成している。
- マーラー『交響曲第四番ト長調』--- マーラーの狙いがインスピレーションであったかは疑わしいが、この曲を聞くと、いつもインスピレーションを受ける。
- チャイコフスキー『祝典序曲(1812年)』 --- 本物の教会の鐘と大砲の音を使ったレコーディングを選び、それぞれの要素がどのように溶け合っているかを注意深く聞いてほしい。
- ハイドン『交響曲第九四番ト長調<驚愕>』--- 調和の能力を身につけるためには、驚きを進んで受け入れる必要がある。この曲を聴くと、ハイドンが「驚き」を活かして音楽の幅を広げ、深めていることに驚嘆させられる。
- 「五筆描き」にチャレンジ
- 『エドワーズとボマイスラー』--- 調和力を伸ばす素晴らしい方法の一つは、絵の描き方を学ぶことである。ブライアン・ボマイスラー先生は、年に一二回、絵画教室を開いている。五日間のワークショップは十分に投資する価値がある。時間の取れない人は、ビデオや本を利用して欲しい。
- 『五筆描き』--- 根気はないけれど、好奇心はあるという人は、「五筆描き自画像」で遊んでみてはどうだろう。五つの線だけで自画像を描くのは、楽しいし、全体像をつかむエクササイズとしてもとても効果がある。
- 「空白のスペース」を探す
- 『マルセル・ワンダーズ』--- ハーシーズの「キス・チョコ」のパッケージを担当したデザイナー。
- バランス感覚を高める5冊の本
- ウィリアム・ベンゾン『音楽する脳(Beethoven's Anvil: Music in Mind and Culture)』(角川書店)--- 脳が音楽をどのように処理しているかを調べた優れた本。特に、音楽が脳のすべての部分に対して、全体思考的・交響的に訴えかけてくる様子が説明されている。
- フィリス・モリソン&フィリップ・モリソンおよびチャールズ&レイ・イームズ事務所『パワーズ オブ テン―宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅』(日本経済新聞出版社)--- フリップブック(ぱらぱらとページを送ると絵が動いて見えるしかけの本)。一ページに一枚の絵があり、それぞれの絵は前ページの絵よりも一〇倍近づいて見えるように描かれている。
- ジョージ・レイコフ『レトリックと人生』(大修館書店)--- 思考プロセスとしての比喩を考えるのに最適。
- Laboratorio De Creacion Maldeojo プロジェクト『No Waste』--- キューバの町かどで見かけた独創的な再利用品の数々を収めた写真集。
- ジョージ・ネルソン『How to See: A Guide to Reading --Our Manmade Environment』--- 私たちをとりまく世界を批判的な目で見つめ、眼に見えるもの同士を関連づけ、人間の創造をより広い文脈で考えるための指南書。
4.「論理」ではなく「共感」
- チャールズ・ダーウィン『種の起源』
- チャールズ・ダーウィン『人及び動物の表情について(人及び動物の表情)』(岩波文庫, 改造社)--- 「すべての哺乳類には感情があり、それを伝達する手段の一つが表情である」
- サイモン・バロン=コーエン『共感する女脳、システム化する男脳』(NHK出版)--- 「女性の脳はもともと共感力に優れている。一方、男性の脳は、主として理解力とシステム構築力に優れている」
まとめ
- 「エクマン博士の本」をひらく
- ポール・エクマン『Emotions Revealed: Recognizing Faces and Feelings to Improve Communication and Emotional Life』--- 表情科学の優れた概論。人の顔に表れる感情を読み取るテクニックを学べる第一級のガイドブックでもある。
- ポール・エクマン『暴かれる嘘―虚偽を見破る対人学』(誠信書房)--- 嘘を見破るための方法が説明されている。
- 『Micro Expression Training Tool』--- 一瞬の表情をとらえる方法を教えてくれる。
- 『Subtle Expression Training Tool』--- 感情の表れはじめに他人の顔に浮かぶ、かすかな表情のとらえ方を教えてくれる。
- 「持ち主はどんな人?」ゲーム
- 『IDEOメソッドカード』--- 戦略の数々が説明されている。「共感」をデザイン・プロセスの中心に据えるためのそれらの戦略は、人類学、心理学、生体力学、およびその他の分野から得たもの。カードは、「学ぶ」「見る」「訊く」「試す」という共感のための手法を示す、四つの組に分かれている。各カードには、特定のテクニック(たとえば、「カメラ日記」とか「ボディーストーミング」とか)について、片面に写真、もう一方にはクライアントでの活用事例、という形で説明してある。
- 相手の感情を読み取る練習
- 『マインド・リーディング』--- ケンブリッジ大学で企画されたもの。人々が音、表情、ジェスチャーなどを使って四〇〇以上の異なる感情を実演しているCD-ROM。一二五ドル。
- 自分自身をテストするウェブサイト
- 『Empathy Quotient』--- サイモン・バロン=コーエンが考案した60の質問によってEQを測定し、「女脳」を持っているかを知ることができる。
- 『Systemizing Quotient』--- 「男脳」(システム化指数)を測定するテスト。
- 『Emotional Intelligence Quotient』--- ダニエル・ゴールマンが作成した10の質問からなるテスト。
- 『Spot the Fake Smile』--- BBC制作の、20の質問からある10分間のテスト。ポール・エクマンの研究に基づく。
- 『Mind in the Eyes Test』--- サイモン・バロン=コーエンによるもの。目だけを見て表情を当てる能力を測定する。
- 『Mayer-Salovey-Caruso Emotional Intelligence Test』--- 現在利用できるEQテストの中で最も広く高い評価を得ているテスト。有料。
5.「まじめ」だけでなく「遊び心」
- 『America's Army』--- アメリカ陸軍が開発・製造・販売のすべてを行っているゲーム。
- ジョン・ポール・ジー『What Video Games Have to Teach Us About Learning and Literacy(テレビゲームの学習と文盲率に与える影響から我々は何を学ぶべきか)』--- 「(テレビゲームは)学習の原理をうまく利用している。つまり、デザインや学習への動機づけを盛り込むことができるのだ。この学習の原理は、反復練習や基本を繰り返すだけの学習や、次から次へと学校をやめるまでテストを繰り返す今までの教育方法よりも良い」
- ロバート・プロバイン『Laughter: A Scientific Investigation』--- 「ユーモアや笑いの鎮痛効果を支持する科学的研究結果は、数は多くないが、徐々に増えてきている」
まとめ
- 「世界笑いの日」
- マダン・カタリア『笑いヨガ “笑うのに理由はいらない”』(日本笑いヨガ協会)--- 「笑いヨガ」の基本やその理論、科学的裏づけも説明されている。
- 『世界笑いの日』--- 毎年5月の第一日曜日。
- マンガの「吹き出し」のセリフを考える
- ロバート・マンコフ『The Naked Cartoonist』--- マンガの吹き出し部分を隠す。それから仲間に見せ、それぞれに吹き出しの中を考えてもらう、このエクササイズの参考として、また、ウィットに富んだマンガについて、より広く考えるための本。
- ロバート・マンコフ編『The Complete Cartoons Of The New Yorker』--- ニューヨーカー誌に掲載された六万八六四七のマンガが収録されたCDつき。
- 自分のユーモアを測る
- 『ユーモアセンス多次元測定テスト』--- ジェームズ・ソーソンが考案したテスト。
- 「発明」に取り組む
- 『遊びの中の発明(Invention at Play)』--- スミソニアン博物館の「遊びの中の発明」展を訪れてみるといい。これは「大人と子どもの遊び方と、科学やテクノロジーの分野で革新的なことを行なった人が用いた創造プロセスの間に、どんな類似点あるか」に焦点を当て、「発明の陰にある、遊び心あふれる心理的習慣の数々」を検討する展示だ。
- 「右脳」ゲーム
- 『右脳ゲーム(Right Brain Game)』--- プレーヤーの右脳・左脳のどちらが優勢か調べるため、12のゲームを行う。
- 『右脳パラダイス(Right Brain Paradise)』--- 「かつてこれほど右脳を刺激するモバイル・ゲームはなかっただろう」と自ら称するゲーム。
- 遊ぶの感性を高める「テレビゲーム」
- 『Game Spot』--- 総合的なゲームサイト。
- 『Game Talk』--- ゲーマーのためのオンラインコミュニティ
- 『Game Zone』--- 総合的サイト。
- 『Newsgaming』--- ゲームと政治的発言を扱っているサイト。
- 『Open Directory Project, Video Games』--- あらゆる良いゲームサイトやウェブ上でできるオンラインゲームの膨大なリストがある。
- 『There』--- 「オンライン・ゲートウェイ」を謳っている。
- 『Wireless Gaming Review』--- 無線ゲーム、つまり携帯電話やその他の無線装置を使って楽しめるゲーム情報。
- 『Women Gamers』--- 女性ゲーム愛好者のための最大のインターネット・ポータル・サイト。
- 『Yahoo! Games』--- オンラインゲームの初心者に最適なサイト。
6.「モノ」よりも「生きがい」
- ビクトール・フランクル『夜と霧』--- 「人間のおもな関心事とは、喜びを得ることでも、痛みを避けることでもなく、自らの人生に意義を見出すことなのである」
- アイアン・ミトロフ、エリザベス・デントン『A Spiritual Audit of Corporate America』--- 「ほとんどの経営幹部がほぼ同じように、精神性とは宗教ではなく、「人生に目的と意義を見出したいと願う基本的欲望」だと定義していた」
- スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』--- 私は『チーズはどこへ消えた?』のメッセージに反対はしない。だが、この比喩には少々異議がある。「コンセプトの時代」になると(中略)私たちはもはや迷宮の中にはいない。迷路、というほうが比喩としては適切だと思う。
まとめ
- 「20-10 テスト」
- ジム・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー 2』--- もしあなたが何の条件もなく二〇〇〇万ドルの遺産を相続したら、今と同じような毎日を送るだろうか? もし長くて一〇年しか生きられないとしたら、それでも今の仕事を続けるだろうか?
- 自分の「精神性」を測る
- 『精神超越性スケール』--- ラルフ・ピードモント博士が開発した。「ST(精神超越性)の高い人は、人生にはもっと大きな計画や意義、人間の存在を超えた何かがあると信じている。反対に低い人は、人生の物質的側面への関心のほうが強く、今現在、人生が与えてくれる以上に大きな意義が人生にあるとは考えないようだ」
- 『コア精神体験インデックス』--- マサチューセッツ州レスリー大学のジェレド・カス博士が開発した。あなたの精神的経験と全体的な幸福感を測定し、これら二つがどのように交わっているかを評価する。
- 「迷路」を歩いてみる
- ローレンス・アートレス『Walking a Sacred Path』--- 迷路について詳しく知りたい人におすすめの本。
- ジャーゲン・ホーマス『Labyrinths & Mazes』--- ドイツ人写真家ジャーゲン・ホーマスによる著作。
- 『Labyrinth Company』--- いろいろな種類のポータブル迷路や迷路制作キット、これらの製品を取り扱うウェブサイトの中でも特に良い。
- 『relax4life』--- この会社はジョンズ・ホプキンス大学の迷路もデザインしている。
- 「生きがい」を考える6冊
- ビクトール・フランクル『夜と霧』(みすず書房)--- あなたが読む本の中で、最も重要な一冊になるはず。
- マーティン・セリグマン『世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生』(アスペクト)--- ポジティブ心理学の入門書として最適。発見したことを生活に活かしていくために役立つ多彩なエクササイズも紹介されている。
- ミハイ・チクセントミハイ『フロー体験 喜びの現象学』(世界思想社)--- 「フロー体験」とは、ある活動にあまりにも夢中になりすぎて、時間や場所の感覚を失ってしまうことだ。この本があなたのガイドとなる。
- ポー・ブロンソン『このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?』(アスペクト)--- 感動的で元気づけられる、洞察に満ちた物語。
- エレン・ランガー『心はマインド…―“やわらかく”生きるために』(フォー・ユー)--- 多くの人が知らず知らずに人生につまずいてしまう、と言う。私たちは決まりごとにとらわれるあまり、周囲の状況に気づかない。このようなものの見方をやめることが、創造性と意義へ通じる道となると説く。
- ダライラマ14世、ハワード・C・カトラー『ダライ・ラマ こころの育て方』(求龍堂)--- ダライ・ラマがカトラー医師を訪問した際のインタビューで、ダライ・ラマの人生哲学が説明されている。
- Dalai Lama XIV, Howard C. Cutler『The Art of Happiness at Work』--- 仏教における幸福の原理を職場へと展開している。
- ダライ・ラマ, ダニエル・ゴールマン『なぜ人は破壊的な感情を持つのか』(アーティストハウスパブリッシャーズ)--- 二〇〇〇年に開催された「精神と人生会議」の際に行なわれた、ダライ・ラマとダニエル・ゴールマンによる「科学に関する対談」。
- 迷路についてのウェブサイト
- 『The Worldwide Labyrinth Locator』--- 都市名と国名を入れると一番近くの迷路の場所を知ることができる。
- 『The Labyrinth Society』--- 迷路に関する情報が非常に豊富。仮想迷路体験もいくつか用意されている。
- 『Labyrinthos』--- 迷路に関するあらゆる情報を集めたイギリス版資料センター。イギリス国内の迷路に関する優れた情報源。
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2006/05/08
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