マーシャル諸島に図書館を

巷ではユーチューバーの人気がうなぎ登りだが、今回は国産の生放送配信サービス「ニコニコ生放送」で活動する配信者の話を書く。
ニコニコ生放送の配信者に「かりあげ店長」という人がいる。
それほど有名な配信者ではないが完全に無名というわけでもない。
時には自炊しながら時には食事しながらリスナーとの雑談を楽しむ生放送を不定期で配信している。
実生活の彼は、長年、東京都の小学校教員として働いていた。ところが、数年前に辞めた。
なにも教員として働くことをやめたわけではない。フリーランスとしての道を選んだのだ。
学級崩壊という言葉が人口に膾炙し始めてから今日まで随分と時が経つが今もその問題は日本各地で燻り続けている。
教育現場の抱えるこの問題にどうすれば一石を投じることができるか、そのことについて考え抜いた彼は、学級崩壊したまさにその現場に飛び込めばいいことに気が付いた。
しかし公務員として指定の学校に配属されたまま働くのではそれを実現することは不可能である。
そこで彼が思いついたことは、公務員を辞めてフリーランスの教員になり、まず自分を自由の身に置くことである。そうした上で、今までの教員生活で得たツテに、自分がフリーランスの教員になった旨および、もし学級崩壊して代わりの教員が急遽必要になって困っている学校があれば、自分がそのクラス担任を臨時で務めますよという旨を伝えておくことだ。そうすれば、日本各地の学級崩壊が起きた現場に自分が呼ばれ、学級崩壊という教育問題を自分の手で解決しないまでもその一助になれる。そこまで考えて彼は公務員としての教員をやめ、そしてフリーランスの教員になることを決意し、ついに実行に移した。
その彼は昨年度の一年間、フリーランスとして働いてみて一定の成果を得た。そしてある程度の貯金もできたこともあって、今年度はある新たな試みに挑戦している。ひょんなことから知人に頼まれた、海外でのボランティア活動がそれだ。普段から趣味でDIYをやっている彼はボランティアで現地の図書館を作るという活動を引き受けたのだ。
それが今回の「マーシャル諸島に図書館を」の話につながる。詳しくは下のクラウドファンディングのホームページを見て頂きたいのだが、マーシャル諸島は目ぼしい産業のある国ではなくあまり裕福な国とは言えない。そのため教育環境も充実しているとは言いがたいのが現状だ。この状況を改善するために、学びの場を作ってあげようというのが今回のクラウドファンディングの趣旨である。お金の余ってらっしゃる方がおられれば是非ともご協力頂きたいと思う次第である。
クラウドファンディングのサイト
https://readyfor.jp/projects/library2marshall