2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Carol Gluck 女史のおすすめ本

月刊「みすず」(2012年1・2月号)で「2011年読書アンケート」を実施していた。アンケート回答者(全148名)は、2011年を振り返って各々おすすめの書籍を紹介している。その中で、日本史の Carol Gluck(キャロル・グラック)女史が紹介したうちの1冊が気に…

方法序説の誤訳

法政大学の非常勤講師、鈴木暁氏の論文「中級フランス語の効果的学習教授法 : 理想的なノートの作り方」によれば、巷に流通しているデカルト『方法序説』の訳者はフランス語が読めていないそうだ。実例として挙がっているは、冒頭の次の3箇所。 la puissance…

地元のコーヒー業界はこの先駆者を尊敬する

Business & Technology | Local coffee world reveres this pioneer | Seattle Times Newspaper からの翻訳記事。 ケント・バックのことを自慢する大仰さからすると、(エスプレッソ・ヴィヴァーチェの)デイヴィッド・ショーマーは自分のところのエスプレッ…

西洋美術史入門 - 池上英洋

1 美術史とはなにか 大学での初回講義で「美術史とは何だと思うか」と学生に尋ねたことがあるのですが、ある芸術作品があるとして、それは「なんというタイトル」の作品で「誰が」「何年に」つくったかを覚えるものかなあ、という反応がたいてい返ってきま…

薩摩治郎八とノエル・ギャラガー

鹿島茂『蕩尽王、パリをゆく―薩摩治郎八伝 (新潮選書)』を読んでいたら、男と女のボクシング試合の描写が薩摩治郎八の自伝『せ・し・ぼん―わが半生の夢』から引用されているのを目にした。これが最近観た、Noel Gallagher's High Flying Birds の "Dream On"…