2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

The winner of the first Warwick Prize for Writing

⇒The winner of the first Warwick Prize for Writing Warwick賞の最初の受賞作が Naomi Klein ナオミ・クラインの "The Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism" に決定した。この賞は、イギリスのウォリック(Warwick)大学(1965年創立)が、あ…

2009 Independent Foreign Fiction Prize longlist

⇒Independent Foreign Fiction Prize のロングリストが発表された。 Voice Over by Céline Curiol セリーヌ・キュリオル (trans. Sam Richard) A Blessed Child by Linn Ullmann リン・ウルマン (trans. Sarah Death) The Blue Fox by Sjon ション (trans. V…

本土決戦幻想(20)

今週のサンデー毎日(2009年3月8日号)の保阪正康「昭和史の大河を往く」は、本土決戦の可能性についてだった。奥宮正武氏は、たとえ原爆が投下されなかったとしても日本は食糧不足により戦争を継続できなかっただろうと推測する。通常、国民一人当たりが食…

私の履歴書(鳥羽博道-27)

上場企業の創業経営者七人で「だるまの会」という会を作っている。だるまと言うと七転び八起きという言葉がすぐに思い出されるが、だるまは転ばないという我々の考えから名付けられた。 メンバーはAOKIホールディングスの青木拡憲氏、カプコンの辻本憲三…

さよなら英文法! 多読が育てる英語力

さよなら英文法! 多読が育てる英語力 (ちくま学芸文庫)作者: 酒井邦秀出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/11/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (10件) を見るこの本の主旨は「多読せよ」なんだけれども、ある程度英語ができ…

私の履歴書(鳥羽博道-26)

六十五歳で社長を引退しようと考えていたが、それから遅れること三年。六十八歳になり、社長になってから四十四年の歳月が流れていた。社長としてやるべき事はすべてやったとの思いがあった。 千葉県の船橋工場も生産の限界を迎え、天災と今後の成長を考え、…

私の履歴書(鳥羽博道-25)

今までに、いくつかの言葉が私の支えになってきた。 自分で商売を始めて間もない頃の事。仕事に追われていた私は、社員の動きが極めて緩慢に見えた。今思えば社長と社員では立場が違い、働き方が違うのも当然なのだが当時は苛立ちを感じた。 その時「長の一…

私の履歴書(鳥羽博道-24)

日本企業の多くにとって一九九〇年代は「失われた十年」となった。しかしドトールコーヒーにとって逆に着々と成長を遂げた十年間だった。ドトールコーヒーショップ(DCS)が年々増えたという事だけではなく、一九九三年、コーヒー焙煎業界初の株式店頭公…

「雨の牙」原作本

先日紹介したBarry Eislerが売れている件の理由が分かりました。今日、とある書店で店員と卸の担当者が話しているのを立ち聞きしました。 なんでも4月25日に封切りされる椎名桔平主演映画「雨の牙」の原作らしいです。Rain Fall (Desiree Shapiro Mystery)作…

私の履歴書(鳥羽博道-23)

私が日頃尊敬し、目をかけて頂いていた方から、ハワイのチョコレート会社を買収しようと思う、ついては君も一緒にやらないか、との誘いを受けた。私はハワイに足を運び、先方の会社も見学したが、あまり興味がわかず、話は立ち消えになった。 この時、その方…

恵比寿にて購入

恵比寿駅東口から近い場所にあるGood Day Booksで洋書を購入した。630円也。今は円高なので古本にあまりお得感はないが新本よりは安いので。The Stone Monkey: Lincoln Rhyme Book 4 (Lincoln Rhyme Thrillers)作者: Jeffery Deaver出版社/メーカー: Hodder …

JASON MRAZ@渋谷C.C.LEMON HALL

JASON MRAZのライブ@渋谷C.C.レモンホールに行ってきた。とにかく、テンションが上がりっぱなしのライブで、これでは日本のアーティストが束になってかかってもかなわんだろう、と思わせる楽しすぎるライブだった。こんなに感動したのは本当に何年ぶりだろう…

私の履歴書(鳥羽博道-22)

オーナーの性格等により経営不振に陥る店もあった。どう対応したらいいか分からず非常に苦しんだ。悩みに悩んだ揚げ句、電撃の如く「店の魅力、商品の魅力、人の魅力」と閃いた。ごく当たり前の言葉だが、目の前がサーと開ける思いがした。 店の魅力とはお客…

秋本治を生んだ本

情熱大陸で秋本の仕事の仕方を取材していた。秋本はファミレスでドリンクバーを注文し9時間をかけコーヒー7杯を口に運びながら構成を考える。オフィスでの残業はほとんどしない代わりに残った作業は自宅でこなす。秋本が子供の頃、母親に買ってもらって夢中…

翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった

翻訳の苦労話とかいった読み物が好きな人におすすめなのが、タイトルからして面白そうなこの本。小生も書店でパラパラとしてみたところ読みたくなりました。翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった (ポプラ文庫)作者: 金原瑞人出版社/メーカー: ポプラ社…

ヤッソ800

「800m、3分」のインターバルトレーニングを10本こなせる人はフルマラソンで3時間で走れ、3分でなく4分なら4時間で走れる、というのがアメリカのアマチュアランナーで有名なヤッソ800だ。インターバルトレーニングというのは高負荷と低負荷を交互に繰り返す…

村上被告の最大の問題

村上被告の最大の問題は、企業価値を上げるはずの村上ファンドがいつの間にか変質し、ニッポン放送という企業の扱いについて、グリーンメーラーや仕手筋と呼ばれるような、マネーゲームに興じるファンドとして市民の目に映るようになってしまったことにある…

コーデュロイ・マンション

"The No. 1 Ladies Detective Agency"シリーズで有名な英国作家Alexander McCall Smith氏が昨年12月からTelegraphにオンライン小説"Corduroy Mansions"を書いている。この小説の冒頭が胡散臭い。イギリス人にその胡散臭さは感じ取れないかも知れないが、われ…

「が」の悪癖

孫子の兵法は「五事」で始まり、戦いは、「之を計るに五事を以てし、之を較ぶるに計を以てして、其の情を求む」と書かれているが、金融改革にも「五事」がある。日本の場合、この「五事」を実行する努力が1995年前後から本格的になり、2002─04年にようやくそ…

私の履歴書(鳥羽博道-21)

ドトールコーヒーショップ(DCS)がようやく軌道に乗りかけた頃、欧州最大のコーヒーチェーンであるドイツのチボーの社長と企画室長が私を訪ねてきた。当社の店を見学したいというので、出来たばかりの下北沢の店に案内した。「写真を撮っていいか」と聞…

書籍

タワーレコード渋谷店のワゴンセールで購入。各525円也。 この店では、Barry Eislerの本がよく売れているそうなので、ちょっと読んでみたくなった。Avenger作者: Frederick Forsyth出版社/メーカー: St Martins Pr発売日: 2004/08/01メディア: マスマーケッ…

私の履歴書(鳥羽博道-20)

なぜ一千坪もの工場用地を買い、それまでの三十倍の規模の工場を建てたのか。当時、東京近辺では、工場用地を見つけるのが年々困難になっていた。ドトールコーヒーショップ(DCS)をチェーン展開する中で、工場用地の確保が負担になり「ほどほどの商売で…

現代文学

ドイツ文学に関するメモを遺してしておく。 ⇒Facts about Germany Deutschland ist ein Bücherland: Mit jährlich rund 95000 neuen und neu aufgelegten Büchern gehört es zu den führenden Buchnationen. Fast 9000 Lizenzen deutscher Bücher werden jäh…

私の履歴書(鳥羽博道-19)

ある日、知人の紹介でモスバーガーの創業者、桜田慧さんとお会いした。 桜田さんはちょうど、業界団体の米国視察旅行から帰った所だった。宿泊したビバリーヒルズの最高級ホテルで飲んだコーヒーが非常に旨く、同行した大手焙煎会社の社長に「これと同じ味が…

私の履歴書(鳥羽博道-18)

一杯百五十円でコーヒーを売ると決めた後「さあ、百五十円で商売をやっていくにはどうすればいいだろうか」と考えた。まず、すべてを自動化し人件費を削減しなければならない。フードメニューも充実させなければいけない。 店は九坪しかなく、本格的なキッチ…

私の履歴書(鳥羽博道-17)

「日本の喫茶業も立ち飲みの時代が来る」という予見を欧州視察から得て、その事をずっと思い続けながら十年の歳月が流れた。その間に、高度経済成長の道を歩み続けてきた日本は初めてのオイルショックに遭遇した。 知り合いの商社マンが「会社員の可処分所得…

アップダイク追悼

2009年1月27日に肺癌で亡くなった「日常を描く錬金術師」作家ジョン・アップダイク(John Updike)の代表作を紹介する。 Bech三部作 The Centaur (Penguin Modern Classics)作者: John Updike出版社/メーカー: Penguin Classics発売日: 2007/08/30メディア: …

私の履歴書(鳥羽博道-16)

コロラドを始めた一九七〇年代前半、日本の経済成長と共にコーヒー一杯の値段は毎年のように値上がりしていった。諸資材や人件費が上がるのだから至極当然だ。この事を不思議に感じる人は業界に殆どいなかった。 危機感の強い私は、値上げをしていくうちに、…

09年1月-3月期GDP予測

(前期比年率) RBS証券 ▲10%前後 第一生命経済研 10-12月期上回る落ち込みも 大和証券SMBC 10-12月期と同程度かそれ以上のマイナス ドイツ証券 ▲9.8% ニッセイ基礎研 ▲10%前後 日興シティG証券 2桁のマイナス 日本総研 ▲18% 農林中金総研 10%近いマ…

08年10月-12月期GDP速報値

内閣から発表がありました。 2008 年10〜12 月期の実質GDP(国内総生産・2000 暦年連鎖価格)の成長率は、▲3.3%(年率▲12.7%)となった。また、名目GDPの成長率は、▲1.7%(年率▲6.6%)となった。 これはRBS証券予測の▲13.8%よりはマシで、大和総研…