香港のファンド、日航株操作か…増資公表直後

こゆズルいことをするやつがいるんだよな。これ、ハゲタカファンドがよく使う手法だね。証券取引等監視委員会のさらなる取締りを希望します。

 経営再建中の日本航空が2006年6月に過去最大規模の公募増資を公表した直後、香港の投資ファンド日航の株価を不正に操作した疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が香港の証券監督当局に調査を求めていることが27日、わかった。
 香港当局は投資ファンドのトレーダーらから事情を聞くなど、現地の法令に基づく処分が可能か調査を進めているとみられる。
 日航は06年6月30日、経営再建策の一環として、当時の発行済み株式総数の4割近くに相当する7億5000万株の新株を発行するとする公募増資計画を公表。翌7月、1386億円を調達した。
 証券関係者によると、香港の投資ファンドは、この計画が公表された直後、ほかの投資家の売買を誘い込んで株価を上昇させる「見せ玉」とみられる手法で、日航株の買い注文を出しては売買成立前に取り消す取引を繰り返し、株価を一定レベルで維持したうえで、一気に空売りの注文を出したという。
 計画を公表した6月30日の株価は287円だったが、3週間後には210円台にまで下落。新株の発行価格は、公表後の株価で決定する方式を取っているため、1株あたりの発行価格は211円となった。
 同ファンドは、値下がりした新株を取得していた。証券監視委は、空売りで得る日航株の売買差益を膨らませるため、見せ玉の疑いのある行為を行ったとみている。


(2009年8月27日12時03分 読売新聞)