福島原発の影響について#3
文部科学省が上水(蛇口)の検査結果(3月19日(土)採取)を公表した。
埼玉県(さいたま市)では、放射性ヨウ素(I-131)の検出値が、前日の 0.62(Bq/kg)から 0.93(Bq/kg)に上昇した。
東京都(新宿区)では、放射性ヨウ素(I-131)が、前日の 1.5(Bq/kg)から 2.9(Bq/kg)に上昇しただけでなく、前日は「不検出」だった放射性セシウム(Cs-137)が、 0.21(Bq/kg)あらたに検出されてしまった。
念のため、放射能の体内の半減期を掲げておく。
(『反原発、出前します!!―高木仁三郎講義録』より)
放射能の種類 | 物理的半減期 | 生物学的半減期 | 体内の半減期 |
---|---|---|---|
ヨウ素131 | 8日 | (甲状腺)120日 | 7.5日 |
セシウム137 | 30.2年 | 110日 | 109日 |
セシウム137による内部汚染の除去剤として、「wikipedia:プルシアンブルー(PB)」が知られている。
・プルシアンブルー(PB)
腸管内でイオン交換作用によりある種の放射性物質を吸着します。吸収されることなく便中に排泄されるため,副作用もほとんどありません。ヒトではセシウムによる内部汚染に用いられ,1gの1日3回内服で3週間までの投与の報告があり,セシウム(Cs-137)の生物学的半減期を1/3に低減できたとされています。動物実験では,セシウム以外にタリウム,ルビジウムの排泄も促進することがわかっています。日本では医薬品としては認められていません。
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/2_2_7.html
以下の画像はオーストリア気象局が公表している放射性ヨウ素、放射性セシウムに関する予測データだ。このデータを見る限り、まだまだ放射性物質は、関東に飛散しそうだ。