人気ドキュメンタリー番組が本の売れ行きを左右する

How a Popular Documentary Can Influence Book Sales | GalleyCat」の翻訳記事。

Netflix の人気ドキュメンタリー・シリーズ Making a Murder(邦題:殺人者への道)がきっかけとなり、Steven Avery を容疑者とするウィスコンシンの奇怪な殺人事件に、新たな注目が集まっている。

再び事件にスポットライトがあたることは、Avery にとっては追い風かもしれないが、ウィスコンシンの検察官マイケル・グリーズバック(Michael Griesbach)が過去に書いた著書 The Innocent Killer: A True Story of a Wrongful Conviction and its Astonishing Aftermath (無実の殺人犯:不当なる有罪判決と仰天の結末)には、激しい逆風となってしまっているようだ。

著書の主張する内容はこうだ。Avery は、自身が刑務所に18年間閉じ込められる原因となった犯罪では無実であったが、Teresa Halbach 殺害については実は有罪である(つまり、ドキュメンタリー映像制作者の主張には反する内容だ)。問題のドキュメンタリー番組が放送されてからというもの、2014年刊行の本書には、1つ星をつけた Amazon レビューが大量に寄せられている。

グリーズバックは、殺到する低評価のレビューに対して Facebook コメントで不満を漏らしている。そこで明らかにしたのは、あの本は、出版後から18ヶ月の間は平均して4つ星の評価だったという事実だ。今や星の数は平均 2.5 である。「私は合衆国憲法補正第一条の言論の自由には全面的に賛成の立場だが、」とグリーズバックは書く「それでも、自ら洗脳された挙句、結論が気に食わん、という理由で他人の著書をめちゃくちゃにする行為は、法律用語を使えば、デタラメ(bullsh*t)だ。」

The Innocent Killer (English Edition)

The Innocent Killer (English Edition)