北尾吉孝氏が薦める5冊

本との接し方は十人十色であり、他人がどんな読書の仕方をしているのかは気になるところであるが、それを知る機会はあまりない。雑誌記事を読んで知るのがせいぜいである。『東洋経済』に掲載された北尾の読書習慣はこんな感じらしい。

毎日の仕事で忙しい中、本を読む時間を作るには睡眠時間を削るしかない。私の場合、朝から夜まで切れ目なくアポイントが入っている。夜は大半が食事会です。
寝る前にベッドの中で1時間程度、夜12時ごろに寝て朝4時に起きて6時までの2時間、合計3時間を読書の時間に充てています。(『東洋経済』2006年8/12・19合併特大号)

北尾は、森信三『修身教授録』についてこのような述懐を披露する。

出版されたのは1989年で、発売されてすぐに買いました。赤で線を引いたり黄色で丸をして付箋をつけ、さらにページを折る。そうして何度も読んだので、本がボロボロになってしまった。(前掲誌)

中国古典に造詣がが深いことで知られる北尾だが、意外にも同記事では『論語』の重読を薦めているのみだ。もっとも安岡の2冊に中国古典が多く引用されていることは想像に難くないが。

★田坂広志『金融業の進化 10の戦略思考―戦略プロフェッショナルへの自己変革
★森信三『修身教授録 (致知選書)
★森信三『人生二度なし (Chi Chi・Select)
安岡正篤いかに生くべきか
安岡正篤経世瑣言 (Chi Chi‐Select)