三才

三才とは、姓名判断の天格、人格、地格の下一桁を五行(木、火、土、金、水)に分類したその3つの組み合わせ。これにより姓名の吉凶を占う。

木(1,2),火(3,4),土(5,6),金(7,8),水(9,0)


天格と人格から「父母との関係」がわかる
  1. 天格が人格を剋すと、父母からの躾は厳格となります。
  2. 天格が人格を生じると、父母から可愛がられます。
  3. 人格が天格を生じると、親孝行になります。
  4. 天格・人格が比和であると、父母からの援助に浴せます。
  5. 人格が天格を剋すと、父母から拘束されて、それに反抗します。
  6. 人格が吉数で、天格と相生・比和なら、父母と仲睦まじい関係で祖業を継ぎます。
  7. 人格が凶数で、天格と相生・比和なら、父母が手を焼き、わがままに育ちます。
  8. 人格が凶数で、天格を剋すなら、目上に対して反抗する気持ちが強くなります。
  9. 人格が吉数で、天格を剋すなら、無一文から財を得ます。
  10. 人格が吉数で、天格から剋されるなら、父母とトラブルになる関係です。
人格と地格の関係から「家庭運」がわかる
  1. 地格が人格を剋すと、家庭のために苦労が多くなります。
  2. 地格が人格を生じると、配偶者と子どもからの助力に浴せます。
  3. 人格が地格を生じると、家庭的で子どもを愛するあまり、甘やかすことになります。
  4. 人格と地格が比和なら、家族は一致団結し、助け合うようになります。
  5. 人格が地格を剋すなら、子どもの健康状態に問題が出ます。
  6. 地格が吉数で人格と相生・比和なら、才能豊かな貴子を授かります。
  7. 地格が凶数で、人格から剋されるなら、家庭ではトラブルが多発します。
  8. 地格が凶数で、人格を剋すなら、配偶者は奇妙な性格で子どもが強く反抗します。
  9. 地格が吉数で、人格に剋されるなら、自主独立の気概が強い子どもです。
人格と外格の関係から「人間関係」がわかる
  1. 外格が人格を剋すなら、友人や知人から迷惑をこうむります。
  2. 外格が人格を生じるなら、友人や知人からの援助に浴せます。
  3. 人格が外格を生じるなら、友人や知人に対して寛容になります。
  4. 外格・人格が比和で、吉数なら、至るところで助けの神に会います。
  5. 人格が外格を剋すなら、友人や知人からの助力を得られます。
  6. 外格が吉数で、人格を生じるなら、人から尊敬され、名声を得ます。
  7. 外格が凶数で、人格に剋されると、部下は有能ですが、長くは自分の下にいません。
  8. 外格が吉数で、人格を剋すと、訴訟やクレームを突き付けられ損をします。


鮑黎明『姓名易断』

たとえば、木村拓哉は天格(4+7=11)、人格(7+9=16)、地格(9+9=18)なので、三才は、木(1)土(6)金(8)となる。この三才の場合、天格が人格を剋しているので「父母からの躾は厳格」となり、人格は吉数(16)であるが天格から剋されているので、「父母とトラブルになる関係」と判断できる。また、人格が地格を生じているので、「家庭的で子どもを愛するあまり、甘やかす」ことになる。ちなみに、外格は人格を生じていてかつ吉数(13)であるため、「友人や知人からの援助に浴せ」、「人から尊敬され、名声を得」ると判断できる。

一方、姓名判断系ブログ天狗のささやきの天狗佑太呂さんは、天格(4+9=13)、人格(9+7=16)、地格(7+4+7=18)なので、3,6,8=>火土金となる。この三才は大吉だ。姓名判断の本を書かれているだけのことはある。

人格=木(1,2)の場合
天格 人格 成功運 人格 地格 基礎運
同性相輔け成功順調、目的希望平安に達成す(吉)(A)*1 基礎安泰、助力者ありて心強し(吉)
向上発展目醒ましく、目的の実行容易なり(吉)(C)*2 無事平安、安泰なり、但し天格九又は十の場合は天地相克し凶兆となる(吉)(B)
外見吉に見えて成功困難苦心あり希望達成遅し胃腸を冒す(凶) 変動なく磐石の上に立つ思いあり(吉)
運命抑圧不伸不満の結果脳を冒し神経衰弱呼吸器疾患等難症に罹る虞れあり(凶) 境遇転々として異動し常に迫害を受け目下の脅威に逢い針の蓙に坐する如き思いあり肺を冒す(凶)
草木雨露の恵みに育成する如く支障なく進歩向上す(吉) 一時順調に伸長するも何時しか流亡病弱の虞れあり(凶)
人格=火(3,4)の場合
天格 人格 成功運 人格 地格 基礎運
上位の引立ありて順調に成功す(吉)(D)*3 境遇頗る鞏固、目下の力を受け、地位、財産ともに安全なり(吉)(E)
同僚相輔けて支障なし、但地格五又は六の場合は分離作用を生じて一時的な成功に終り凶となる(吉) 一時盛運なるも根底薄弱耐久力乏し但天格一又は二の場合に限り吉兆(凶)
希望意の如く、目的は着々として遂行され功成り名遂ぐるの意深し(吉) 基礎堅実安定し心身安泰なり但し天格人格三又は四の時は内面分離作用を生じ短命悲運に陥る(吉)
上伸極めて困難心身を労し神経衰弱肺患の難症、甚だしきは発狂変死す(凶) 一見安穏にて然らず家庭部下との間に争い有り精神過労呼吸器病等起易し(凶)
成功絶対抑圧急変難(凶) 絶対不安定、意外の変事あり姓名財産を失う(凶)
人格=土(5,6)の場合
天格 人格 成功運 人格 地格 基礎運
不平不満あるも、本来の徳量ありて大過なし、胃腸腹部疾患あり(凶) 境遇不安定、幾度か変化し、移動し易く胃腸疾患あり(凶)
先輩上位の愛護あり、若くは父祖の余徳を得、安寿なり(吉) 安定、よく災害を逃れ意外に進出を遂げ得(吉)
性格稍鈍重、親しみ易く離れ易し成功遅々たるも大体は幸福なり(吉) 大体に於いて平順幸福なるも天格五又は六の場合は不活發、庸劣、貞操観念乏しく凶となる(吉)
成功順調にして目的自ら叶う(吉) 消極的の傾向あるも、安定と発展とを得(吉)
成功稍困難、障害頻発なれど大勢を駕御して意図を完成す(中吉)(F)*4 絶対不安定、災禍凶運相次ぎ急変転落、脳溢血、変死者を出す(凶)(G)
人格=金(7,8)の場合
天格 人格 成功運 人格 地格 基礎運
困難あるも努力邁進せば成功す。しかし多くは心身過労、不遇不平を生じ易し(凶) 外見安定内実然らず。慎まざれば顚覆す神経衰弱肺患其他難症に罹る(凶)
成功抑圧。特別の例外を除き不遇不満になり、発狂自殺者等あり(凶) 絶対不安定、性格を破り思想上の変化を生じ、呼吸器又は脳を痛む晩年益々凶兆(凶)
上位の恵沢厚く、心身健和の中に努力発展す(吉) 境遇安固心身常に安定質実にして大功を奏す、天格九、十の時、最も吉なり。(吉)
過剛、偏狭、不和不測の災禍あり夫婦争論を醸し不幸に泣く事あり遭難病厄多し(凶) 堅剛に過ぎて批難、遭難不和孤独に陥る、天格七又は八の場合特に健康を害し災厄甚し(凶)
何事も意の如く万事順調目的を達成す、婦人にも吉祥。(吉) 苦しむ可らざるに苦しむ急変没落の悲運あり(凶)
人格=水(9,0)の場合
天格 人格 成功運 人格 地格 基礎運
一面功成順調、一面家庭運無き等、半幸半禍、数理凶なる時特に甚し(凶) 境遇安全なれど数理の凶は免れず。肺、腎臓を冒す(凶)
特に大成功者あるも多くは乱難困窮急禍あり、病災に悩む(凶) 急禍来り急変大災襲う。心臓を冒す、最も危険運なり(凶)
労して功なく而も却って難を受け嘲を買う、急変大災あり(凶) 表面安定なるが如くにして何時しか不安に巻き込まれる、急変の兆多し。(凶)
意外の引立若くは父祖の恵沢あり、数理により家庭難病弱難を招来す(凶) 基礎鞏固、財名あるも数理の凶は免れず不平不満多し、病災あり(凶)
素行修らず、荒亡流敗す。地格との関係にて大成功者あるも多くは泡沫夢幻の人生に終る(凶) 一時的大勢力を発揮することあるも、多くは病災孤独の悲運となる(凶)


熊粼健翁『姓名の神秘』, 永杜鷹堂『運命の哲理』

ちなみに、『日本占法大全書』では、三才をそれぞれ身旺名、次旺名、相生名、危険名に分類している。

  • 身旺名
天格 人格 地格
  • 次旺名
天格 人格 地格
  • 相生名
天格 人格 地格
  • 危険名
天格 人格 地格


(検索用)熊崎健翁、日本占法大全書

*1:林永流:(A)と(B)との関係は保証しかねる。男は掛り負けして女は所謂「牛を売り損ねる」。胸の病を発するものもある。

*2:林永流:(C)と(B)との関係は凶

*3:林永流:(D)と(E)の関係は決して良好ではない。

*4:林永流:(F)と(G)との関係は決して凶ならざる世故と愛嬌と富と地位と健康とに恵まれた人夥し。