2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

裏返し文章講座 翻訳から考える日本語の品格 - 別宮貞徳

日本人なら全ての人が読んだ方がいいと言える本。 「は」と「が」の違い それから、もっと重要なのは、日本語はたとえ主語が明示されていなくても、文脈からそれがわかるということです。これはほとんど助詞「は」の働きによります。みなさん、とうの昔にご…

スノーボール(上)(下) ウォーレン・バフェット伝 - アリス・シュローダー

言わずと知れた著名な投資家ウォーレン・バフェット氏初の伝記『スノー・ボール』。 11月19日(木)、ついに日本語訳が出版される。 スノーボール (上) ウォーレン・バフェット伝作者: アリスシュローダー,伏見威蕃出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日:…

英語は耳読書で学べ - 金井さやか

著者のプロフィールは⇒こちら。 CD付 英語は耳読書で学べ作者: 金井さやか出版社/メーカー: 中経出版発売日: 2008/12/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見る 「初耳」さん 初級者(TOEIC スコア目安:500点未満、英検3級程…

それでも、日本人は「戦争」を選んだ - 加藤陽子

本書は小飼弾氏も書評され、NHK BS2「週刊ブックレビュー」でも取り上げられ(佐藤和歌子おすすめの一冊)、朝日新聞や読売新聞でも取り上げられた話題の本だ。 それでも、日本人は「戦争」を選んだ作者: 加藤陽子出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2009/0…

タクフィール思想とは

9・11なので、その話題について書く。 以下の引用はすべて『倒壊する巨塔〈上〉―アルカイダと「9・11」への道』から引いた。 一九七〇年代初め、エジプトに「タクフィール・ワ・ヒジュラ」(断罪と逃亡)と呼ばれるグループが台頭してきた。アルカイダの…

アマゾン書籍送料無料中!8年ぶり

ついに買い時がやってきました。やってくれますね、アマゾン。 1,500円未満の商品も思い立ったらすぐ単品注文できちゃうので嬉しい限り。 アマゾンジャパンは2009年9月11日、「本全品送料無料キャンペーン」を同日から11月4日まで開催すると発表した。雑誌、…

ユナイテッド93

あの事件から8年。今年ももうすぐ9月11日を迎える。 2年前の9月、小生はニューヨークのワールド・トレード・センター跡を訪れた。かつてあの2棟の建物が存在したはずの場所は、囲いで蔽われていた。フリーダムタワーの基礎工事中だった。道路を挟んだ向かい…

ブラック・スワン - ナシーム・ニコラス・タレブ

本書は、小飼弾氏も池田信夫氏も書評している有名な本。ちなみに、本書のある一節を小飼氏が試訳している(以下)。ところが、小生にとってこの訳文はどうにも読みにくい。かような日本語を見ると辟易してしまう。 私の美的感覚は、詩を散文より、ギリシャ人…

フランク・ブラレイ

NHK-FMは、朝も夜も7:30頃にクラシックを流すようにプログラムが組まれているので、小生はいつもその時間だけラジオを聴くようにしている。今日の「ベストオブクラシック・セレクション」では、フランク・ブラレイのリサイタルを放送していた。このピアニス…

グラーグ57 - トム・ロブ・スミス

『チャイルド44』でデビューしたトム・ロブ・スミスの第二作目が刊行された(新潮文庫)。第二作の原題は "The Secret Speech" だが、邦題は『グラーグ57』に変更された。今回も前作同様、単行本をすっ飛ばしていきなり文庫発刊ってところが読者のフトコ…

ヨハン・クリスティアン・バッハ

ここ最近、早起きして、NHK-FMの「バロックの森」を聴いている。 バロックは小生と相性がいいのか、ただ流しているだけでとても癒される。今日流れていたのは、ヨハン・クリスティアン・バッハの「聖母マリアをたたえまつる*1("Laudate pueri Dominum")」…

ファイテンの謎

ホームページを見てみると、ショップ情報がある。そこで、いちばん近くの直営店に行ってみた。直営店の人なら何か教えてくれるだろう。ネックレスを眺めていると、店員さんが自然に声をかけてきた。 「お探しのモデルがありますか?」 「いや、このネックレ…

The Lost Symbol - Dan Brown

アメリカのアマゾン利用者はお気づきのように(トップページに宣伝が表示されるので)、『ダ・ヴィンチ・コード』のダン・ブラウンが 9月15日 に新刊を出す。 ラングドン・シリーズ第三弾、原題は "The LOST SYMBOL" 。邦題は何になるか、日本の出版社が邦訳…

デヤン・ラツィック

先ほどラジオ(NHK-FM)で、吉田秀和「名曲のたのしみ - 私の試聴室 -」の再放送を聞いた。 今回は、旧ユーゴスラヴィアのザグレブ生まれのピアノニスト、デヤン・ラツィックのピアノ曲だった。とても素晴らしいピアニストだと感じた。小生は、丸谷才一のエ…

やっつけ翻訳

ここ数日、『倒壊する巨塔〈上〉―アルカイダと「9・11」への道』を読んでいる。 ページが進むにつれ、へんちくりんな文に出くわす頻度が多くなってきたので、メモしておく。 一九八四年に釈放されたザワヒリは、実践に鍛えられた確信犯的過激派として社会に…